今回はエアークリーナーの掃除をしてみます。
壊れやすいとの噂の多いハーレー。しかし、ほぼノートラブルで4年目に入りました。
いかにメンテナンスフリーなバイクであっても、たまにはメンテをしないと・・・
バイクが趣味な人みたいでカッコいいでしょ(ちがうか・・笑)
エアークリーナーとは
バイクは空気を吸って、吐いて走ってます。吸った空気はガソリンと混ぜて爆発させています。その爆発力でバイクは走ります。
空気を吸うところ。人間で言うと、鼻毛の役割でしょうか。ほこりやチリをそのままエンジン内部に取り込んでしまうと余計な磨耗、故障の原因になるでしょう。
で、883の鼻毛(?)は乾式です。フェルトみたいなペーパーで埃をキャッチしてストップさせる仕組みです。
他にはそのペーパーにオイルをしみこませたビスカス式やスポンジにオイルを染込ませた湿式があります。湿式はオフロード車で経験しました。砂ホコリの多い走行を想定してると思います。
883のご先祖、第二次大戦中にアメリカ陸軍で使われたWLAもエアフィルターは湿式と聞いてます。バイクの左側にでかいケースが着いています。
883はごく簡単な蛇腹な紙のペーパーフィルターです。オンロード車に多いでしょうか。
かつて乗っていたSRXもそうでした。
エアークリーナーを外します
エアークリーナーは車種によってはシートを外したりしてアクセスが、ひと手間必要な物がありますが、ハーレーはエンジンの右側面に丸出しです。
外見上のアクセントでもあり、色んなカスタムパーツも出回ってます。カッコいいのもありますね。
私は個人的に、ノーマルの楕円形もエアークリーナーボックスが大好きです。もし、ビッグツインみたいに丸い物ならコレにカスタムしたいくらいです(笑)
1970年代初めのFXスーパーグライドあたりからこの、楕円形のエアークリーナーボックスが登場したようです。
2008年以前にはスポは全部このタイプだった頃もあります。XRとかセブンティーツー、最近はアイアンやフォーテーィエイトはまん丸なエアクリボックスです。初期のスポもまん丸です。こちらもカッコいいです。
さて、ハーレーの整備の中でも、もっとも簡単に行えるエアークリーナーの掃除です。
メーカーでは8000キロごとの点検を指定しています。
3000キロごとに点検したほうがいいみたいですけどね。
まず、一番外側にみえる二つのボルトを外します。
意外に硬く締まってました。手が痛いのでアレンキーの上からウエスを被せてグッと力を入れます。
2本のビスを外すと「883」と書いている薄いプレートが外れます。
まず、ネームプレートがはずれます
883のシンボルですね(笑)
それから、ボックスをググッと引っ張るとカバーが外れます。
カバーの内側には細かい砂粒が給ってました。
また、エアークリーナーの表面は薄黒く汚れ枯葉の破片などが付着していました。
エアークリーナーボックスの内部もウエスで綺麗に掃除しておきます。
クリーナーの掃除
では、エアークリーナーの掃除をします。
まず、エアークリーナーのフィルターを取り外します。
3つのネジで止まっています。
エアーフィルター本体です。
ネットなどで調べると「エアークリーナーについたホコリなどを地面で軽くたたいくなどして落とす」とあります。
私の場合はずっと、この工具を使っています。
普通のトンカチです。これを布で包みます。今回は軍手で包んでみました。
そして、軍手で包んだトンカチで軽く、トントンと根気良くたたき続けます。
白い紙の上で作業すると、びっくりするくらいのホコリと細かい砂粒がとれます。
エアーフィルターがないと、この細かい砂がピストンとシリンダーを削るわけですね(こわ~)
水洗いでもして真っ白に仕上げたいところですが、乾式のフィルターは水かけ厳禁とのことです。かえって、集塵力を落とす事もあるとか。
エアークリーナーボックスを取り外すとき「重!」と思ったので、ちょっと目方を量ってみました。
667グラム・・・ コレを見てもカスタムする動機になりそう。
ハーレーの会社はこのバイクの軽量化には興味がなさそう・・と痛感しました。
取り付け
ハーレーの整備読本などを読むと「エアークリーナーエレメントは意外に高価なので、ひどく汚れていなければ掃除をして再利用しても良い」となっています。
では、再利用しましょう。
組み付けは逆順に組み付けていけば出来上がり。
とても簡単です。
アレンキーでグぐっとしめて、出来上がり。
整備読本によると、エレメントの締め付けトルクは4.5~6.8Nm
エアークリーナーカバーの固定ボルト締め付けトルク(写真のボルト)は4.1~6.8Nmです。
このようにハーレーは本来締め付けトルクがきっちりされているのですが、トルクレンチを持ってないので、手るくレンチで。
引退したベテラン自動車整備士によると、工具の大きさ、長さは大人の男性がやや強く締めこんだ時に適正トルクになるような長さに作られているとか。
なんだか、個人差が大きすぎて「適正?トルク?」て思いますが、なんとなく長年信じてバイクをいじってきました。
今回も、ぐぐっと。手るくレンチメータ「良」(笑)
まとめ
なんだか、久しぶりにバイクが趣味の人みたいにバイクをいじった気分に浸りました。
簡単かつ短時間。しかし必要不可欠な整備です。
またしても、安直にバイクを楽しんでしまいました。
ゆっくり、まったり簡単に。横着者の私にピッタリのバイクです、こんなところも(笑)