ここ数年、スポーツスターが消えるという噂がありましたが、ついに後釜がでました。
もう、カタログ落ちは覚悟せねば。
さらば、スポーツスター。アデュー、スポ。
しかし、自分の愛車が過去のものとなっていくのは寂しいものです。
空冷について
バイクといえば空冷エンジンのフィンが印象的です。
かつて空冷車が多かった名残りか、空冷風な見た目の水冷バイクが沢山あります。
トライアンフなどはかつての名車たちがみんな空冷だったので、水冷化した現在でもエンジンにフィンがあります。
国産アメリカンバイクはハーレー風にするために水冷でも空冷風フィンがついてる物もありました。
空冷は本来水冷エンジンに比べ、構造が簡単で安価なのでバイクでは長らく主流でした。爆発&発熱の機械である機関銃は今でも空冷が主体です。かつてあった水冷機関銃もきえました。ハーレーも100年以上空冷。シンプルイズベスト。水冷モデルは出ては消え・・だったのです。
そうです。シンプルな見た目、特徴的なフィン。
なんとも魅力的な姿です。
空冷は死なず、消えゆくのみ。
しかし近年、環境規制の強化に連れて空冷バイクが減っています。
あのSRやセローさえも消えていきます。
空冷エンジンでは、あらゆる気候や運転の負荷の状態に対してエンジンの温度管理が難しいようです。風任せですから。
夏に渋滞にはまり込んだらライダーは物凄い暑さが経験できますが、エンジンにも負担でしょう。
オーバーヒート対策なら、空冷機関銃では銃身を交換したりします。バイクも加熱したらシリンダー交換・・・考えもつきませんね。
そして、温度変化の幅が広く不規則だとそれに対応できるようにエンジンの熱膨張に対するクリアランスのなど高度な技術が必要です。
排ガス規制の進化で、ガソリンを薄く吸気せねばならず、薄い混合気だと温度も上昇。
冷却効果のある水蒸気もあまり発生しません。
排ガス規制に空冷エンジンで対応しようとすると、高いコストをかけ高度な技術を投入しないといけないのです。
かつて空冷エンジンは単純安価で、高価な水冷エンジンにアドバンスがありましたが、いまや逆転したのです。
現在の水冷エンジンは複雑で高価、壊れやすい、ということは全くありません。メンテナンス性も悪くありません。
一時期、水冷エンジンのバイクに乗っていたこともあります。水冷であることで、何らの負担の増加はありませんでした。
もはや空冷エンジンにあるメリットは外見だけてしょう。
空冷エンジンはもはや消えていく運命なのでしょうか。
スポーツスターS
が、水冷エンジンの新スポーツスター、スポーツスターSはスポーツスターの置き換えとして登場したと思いますが、私には別物にみえます。
個人的にはトライアンフのほうがうまいと思いました。
スポーツスターSはスポーツスターからの乗り換え候補にあがるかどうかは人によるのかなと思いますが、別ジャンルのバイクにのる気持ちが必要ではないでしょうか。
空冷好きといたしましては、作るほうにも都合があるとは思いますが、こちらも趣味の道具の選択です。「カッコイイ」は外せません。私が883を選んだ理由の一つがエンジンフィンの美しさでした。 エンジンフィンはビッグツインより美しいと思ったくらいです。
スポーツスターVSスポーツスターS
ハーレーとはこんなバイク・・とイメージが定着しているので「ハーレー」が欲しい人は中古しか選択肢がなくなってくるかもしれません。
ハーレーの敵は中古のハーレーと聞いたことがあります。これからは益々そうなる気がします。
ハーレー=美しき空冷フィンと脳に刷り込まれた世代が消えるとともにハーレーのイメージも変わり、空冷の1世紀は終わり水冷の世紀が始まるのでしょうか・・・もう次の世代?電動バイクが控えている様子です。
スポーツスターはスポーツスターSに禅譲できるのでしょうか。
ハーレーダビッドソン・ジャパンの社長の出ているyoutubeをみると、空冷スポも数年は継続のような印象もうけました。2022年のラインナップが怖いような楽しみなような・・・