ドカティ、スクランブラー見学

こんにちは、ぱぱぞうです。このたびはドカティのスクランブラーを試乗してきました。

803CCの丸ライト、シンプルバイク。軽くて小さい良いバイクでした。

浮気心がうずきます!

ドカティ アイコン スクランブラー

先日、スポーツスター・ロードスターを試乗してきました。楽しいバイクでした。

そのロードスターのテクニカルデザイナーによると、念頭に置いたライバルはBMWのナインティ、そしてドカティのスクランブラーとの事です。ナインティは一度試乗したことがあります。

そして、ドカ・スクランブラー。もともと、気になっていましたが俄然、興味がわいてきました。ドカティの販売店へ直行です。

まず見学

8月。気になるスクランブラーを目指し、生まれて初めてドカティのディーラへ。

ありました!小さい!!

小さい、大型バイクマニア(?)には垂涎です。しかも、タイヤが良い。ブロックパターン的なオフ志向のタイヤです。林道大好きとしては、ワクワクします。

社外品のキャリアがついています。この荷台はいい感じ!積載性も良さそうです。

スクランブラー アイコン 荷台つき     ドカティ アイコン

マフラーも昔乗っていたSRXみたいでいいですね~

ボディも細身でいいです。

排気音、外車はややうるさい印象なのですが、スクランブラーは普通。しょぼささえ感じました。しかし、ご近所迷惑を考えるとこの点は好印象です。

アイドリング時はあまり振動は感じず、鼓動感はなさそう。

この店では試乗車はなし。残念です。

中古が91万でありました。

ついに試乗

それからネット評判を調べます。

レンタルで1日かりてツーリングした人の記事を見つけました。外見と裏腹にのんびりツーリングバイクではない、意外と回すタイプのエンジン。見た目と違ってとんがったバイクである。交通の多い一般道では走りづらい、中低速ではギクシャクする、などとありました。

とすると、あまり好みのバイクではありません。とにかく一度、確認したい!

で、前回見学させてもらった店と別の店に試乗可能なスクランブラーがあるのを発見。乗らねば。

小太りの笑顔がちの店員に迎えられました。ドカティショップ、生まれて2店舗目の訪問でしたが、どちらもいい店員さんです。そして試乗。

あらためて・・・小さい。

試乗車はスクランブラーのアイコン。マフラーは交換してあるとのことでしたが、歯切れのいい排気音です。

走り出してみると、国産車と比べても違和感の無い感じ。吹け上がりも良く、開けたら開けただけ加速します。883はより元気に感じます。

ドカティ スクランブラーアイコン 赤

低音のドコドコ感もちゃんとあります。アイドリング時にエンジンがぶるぶる震えたりはしませんが。

ポジション。ハンドルが近く感じます。オフ車に近い感じ。シートは前のほうに座ったほうが落ち着きました。シートの後ろ側は少し坂になっていて落ち着きが悪かったです。ポジションの自由度は以外に小さいかも。

なので、乗車姿勢もオフ車的に直立姿勢。高速道では風圧で少し苦労しそうです。883なら後ろのほうに座って軽い前傾姿勢に持って行けば以外と風圧も苦になりません。

取り回しは、とにかく軽い!

押して歩いても、軽い坂になっていても平気です。ほんの少しの坂でググっと重くなる傾斜センサーバイク、ハーレーとは大違いです()

タンクは13・5リットルとの事、お店の人の話では燃費はツーリングで20チョイ。街のりでは20を切るとのことです。タンク容量は883Rは12.5リットル。ほぼ同じ。燃費は少し悪いようです。ツーリングではまめな燃料補給が必要でしょう。

チェンジペダルやスイッチ類の操作感は国産と同じです。チェンジ。

ハーレーの、あのカコーン感は独特ですね。あんな変()な感触はありません。

レバー、ハンドルが遠いとの記事を見たことがありましたが、レバーは普通。ハンドルはむしろ近く感じました。アメリカンに乗っているからかもしれませんが。

サイドスタンドが奥まったところにあって出しにくかったですが、これはすぐに慣れそうです。

試乗したスクランブラー、アイコンなら足つき性もよし。169センチの私でも両足ペッ足り、余裕あり。もう少し背の低い方や女性でも問題なしでしょう。

ドカティ スクランブラー アイコン 足つき

スタイリングも、とても良い。擬似クラッシック感も無く、変にカッコを付けてるふうでもなくとてもナチュラル。その辺に置いておいてもバンバンとかに間違えられそう(ないか)

専用キャリアで積載性も良く、オールマイティな旅バイクとして絶品では。

スクランブラー、デザートスレッドの雑誌でのコメントを見ると、「真のオン/オフ兼用マシン」「これ1台あれば何でもできる、万能型バイクだ」などという記述をみました。まさに、同意します。

スクランブラー デザートスレッド     ドカティ スクランブラー デザートスレッド

高速も楽なセロー?でしょうか。

スクランブラー、デザートスレッドはまたがっただけでしたが、オフ車なサスペンションのため少し車高が高めですが、片足ペッタリで反対側の足はかかとが浮くくらいでした。

ちなみにデザートスレッドのシート高は840㎜とのことです。

オフ車としては低いほうです。

「中低速トルクを重視した味付け」「日本の道路事情にもマッチしそうな雰囲気」という記述もみました。まさにその通りでしょう!

長年、夢見ていた理想のバイクでは!!さてさて、どうしたものでしょう?

お金はいったん置いておいて、ちょっと無茶ですが883Rと比較してみましょう

883RVSスクランブラー

(下記、○883R勝ち。●スクランブラーの勝ち)

かっこ良さ

バイク選びの最重要項目です。これで満点なら他の要素は省略できます。

バイク選びはカッコいい!と思った時点で決定。あとはそのバイクの欠点への言い訳だけOKです。

(値段が高いなら、「いや、車はもっと高い」とか、走りが遅いなら「いや、そろそろゆったりツーリングしたいと思ってた・・・とか)

さて・・・883R 50年の歴史を感じる美しいフォルム、空冷エンジンのフィン・・・たまりません。

しかし、スクランブラーもなかなかの雰囲気です。丸ライトもいいですねぇ。

捨てがたいです・・・しかし、ここは個人的趣味プラス子供の頃からのハーレーへの思い込みで883に一票()

航続距離

タンク容量は883Rの12.5リットルとスクランブラーの13.5、1リットル差。

スクランブラーは見た目より少なめですね。燃費、883はリッターあたり20キロ半ば、スクランブラー20キロ前半ということで883の勝ち。といっても僅差ですね。

平均燃費を883を25、スクランブラーを22と仮定してそれぞれタンク容量で計算すると、883は312.5キロ、スクランブラーは297キロ走る計算です。

タンクのガソリンを使い切ることはありませんので机上の数字です。私はいつも200キロの手前くらいで給油しています。街乗りとかになると燃費も落ちますからね。

少し、がんばって長距離を走るなら午前と午後に給油しなければいけないのはどちらも同じでしょう。実用上は大差ないですね。

まあ、おそらく航続距離は883が少しだけ長いでしょう。

積載性

バイクの楽しみの一つはキャンプツーリングでしょう。ぶらり気ままな旅はいいものです。

ですから私が新しいバイクを見たらまず、積載性を見てしまいます。

さて、スクランブラーには専用の荷台があって荷物のすわりがよさそう。キャンプ道具も簡単につめそうです。

883Rのほうは一見積載性は悪そうですが、意外につめます。社外品の荷台やサドルバックも豊富。スクランブラーよりはやや劣る、と言ったところでしょうか。

キャンパー目線での積載性はスクランブラーに軍配を上げましょう。

〇高速クルージング

エンジン的にはスクランブラーも制限速度域での走行に何の問題もないと思います。

しかし、ポジション的に風圧をもろに受けるオフ車的直立姿勢が少ししんどそう。

883Rはシートの段差のところまで腰を引いて、気持ち前傾のポジションにして、やや猫背で乗ると意外と風圧も耐えられます。この辺が「絶妙なポジション」とか言われる所以でしょう。

直進安定性になるとスクランブラーは普通程度かなと思います。883は一応クルーザー一族。直進安定性は抜群。高速道路は楽です。

高速で遠征となると、その部分は883が優勢でしょう。

〇●一般道

どちらも中低速で鼓動感があり、一般道も楽しめそうです。ゴーストップの繰り返しもどちらもそれなりに楽そう。エンストは883のほうがしにくそう。

スクランブラーが特にクラッチミートしにくいわけではありませんが。

この辺は甲乙つけがたく引き分け?

林道

883では林道も走れなくはないが・・・楽しい?となるとスクランブラー・デザートスレッドでは。おそらく、日本の林道は883の想定走行路面ではないでしょうし、ここはどう考えても、考えなくてもスクランブラーの圧勝でしょう。

(比較すること自体間違いかも・・・)

ドカティ デザートスレッド

楽しそうなフロント、倒立サスですね。

取り回し

これは、軽く小さいほうが勝ちです。スクランブラーの圧勝。

これだけ軽いといろんな場面で助かりそうです。

適当に思いつくまま比較しましたが、3勝3敗1引き分け・・・

ちなみに、ドカティもネット上で調べると「故障しやすい」「壊れません」「維持費かかる」「かからない」と諸説あります。

ハーレーの時もそうでした。突っ込んで調べたら、「壊れない」「維持費も言うほど」だったので購入を決意。

一個人の体験としては、まだ3年目ですが、これが正しかったと言えます。

さて、ドカティ。同じような展開だと良いのですが、ここはまだ結論は出せません。

結論

さてさて、ますます、悩ましい所です。

考えてみれば、あと何台のバイクを乗り継げるのか・・・あらゆるバイクを楽しみつくしたいけど、なかなか時間もお金もままなりません。

883Rは自分のバイク人生としては始めての普通バイク、カワサキLTD+2代目のバイクSRX6÷2、それをアメリカンよりにしてパワーアップ、と言ったところです。

ある意味経験済みのお味をバージョンアップしたわけです。

さてスクランブラーです。これなら2台目のSRX6+ホンダ・XLRバハ÷2、これをオフよりにして、これもパワーアップです。

意外と、保守的な自分に驚きます。なかなか、別世界へは乗り出せませんね。

いっそ、SSでも・・・でも、SSでもキャンプ道具満載で林道に行ってしまう気がして、ちょっと怖いような・・・

あれこれ、悩んで883Rにまたがり駆け出す。いや~883楽しや!

迷いは吹っ飛びます。まあ、スクランブラー縁があれば是非是非!!()

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