ハーレー883R 3年間、実際に乗ったら?

こんにちは。ぱぱぞうです。

色んなことを考えて、さんざん悩んで決めた883R。実際のところ、どうだったのでしょうか。

883Rに乗って3年目で感じていることをまとめます。

883斜め後ろ



1 かっこよさ~スタイル

長年気になるバイクでしたし、長年存在してきたバイクなので飽きがきません。

クラッシックのよさ、新鮮味はないが飽きが来ない、ですね。

いまだにツーリング後は酒のアテにバイクを眺めながらの一杯は極上です。

883R

特に空冷好きの私にはエンジンの冷却フィンがよい。同じハーレーの中でもスポーツスターのものは最も美しいのではないかと思っています。いや、現行車では国産、外車含めて一番カッコいいかも(笑)

2 安さ~値段

結局、中古で走行距離12000キロの883Rを買いました。値段は68万円です。

その頃、実際に調べて候補に挙げた他のバイクは

ハーレーXLR1200R・・・走行    16200キロ   97万円

ハーレーXLR883R  ・・・走行    2600キロ   89万円

ヤマハ BOLT    ・・・走行    108キロ   82万円

カワサキ W800  ・・・走行    1100キロ   74万円

カワサキ W800 ・・・ 走行    1556キロ   67万円

主なところはこんな感じです。

純粋に値段だけで考えても、候補に考えた内外のバイクの中で最安値あたりです。

また、ここにはあげていませんが、883Rに絞り込んでから何台かの883を比較する事が出来ました。

883はハーレーの入門機として安めに価格設定されてるようですし、883を踏み台にステップアップ(笑)する人も多いみたいなのでタマ数も多く選択肢が多くて良かったです。

安いなかで一番綺麗な、状態の良さそうなのを選べました。

ちなみに走り出しまでの総額は74万でした。走行は12006キロ。ぴっかぴかでしたよ。



3 鼓動感~乗り心地は?

程よい鼓動感、ここを試乗で気に入って883に決めたのですが、ここも、飽きが来ません。特に中低速での鼓動感は心地よい。下道、市街地での日常走りも、とても楽しいです。

その鼓動感も、あくまでマイルド。古いハーレーに比べれば、らしくないと思いますが日々、いろんな場面でバイクに接したいと思っている私には気負わず疲れず、体にピッタリに思えます。

ドコドコゆれるVツイン、3年目も楽しい。

883Rを選んで2年目に、機会があって1200CCのスポーツスターに試乗しましたが、振動が大きく違和感がありました。

自分の883に戻ってきたときには、「883でよかった~」とほっとしました。

もちろん、あの時1200を選んでいたら、今頃は体が慣れて883が物足りなく感じたともおもいますが(笑)

高速でも普通に走るには十分に快適です。

快適走行速度は時速90キロくらいでしょうか。100キロから120キロくらいになっても、十分快適です。それ以上ではエンジンが頑張ってる感が出てきて回して走るになってきます。

1200やビッグツインでは法定速度前後の走りでは回転も上げずに、非常にまったりと、スピード感なく楽に走れます。

883は排気量が小さい分、100キロ前後でゆったり感まではありませんが十分高速走行を楽な気分で流せます。

走る、曲がる、止まる、ですが速さはそれなりです。国産などに比べても遅いでしょう。

峠での走りなども、個人的にかつて乗っていた250CCのホンダVTスパーダで走ってたときのほうが絶対速度は速く走れてたと思います。

現在のバイクのような旋回性、軽快さはありません。今のバイクは目線をやっただけで、その方向にスッと倒れこんで行きますが、883Rはきっちり曲がろうとしてやらないと曲がりません。

しかしきっちり入力してやれば、個人的には大げさに「バイクで曲がるよ~」的な挙動をしてやると、素直にスーと曲がります。案外、軽快です。

むかしバイクを乗っていた年配者が「大型のバイクで曲がるときはグ~と力入れて・・」と大げさに言ってた言葉の意味がはじめてわかりました。

そう、昔のバイクなのです。バイクのシーラカンス、コンピュータ制御の。

操作感は電話でたとえると、スマホのタッチパネルとプッシュホンのグイッと押し込むボタンの様な感じでしょう。

マニアックにたとえると、自動式の小銃と手動・ボルトアクションの小銃?(笑)

883Rで楽しむ峠道。早朝走り

883Rで峠を走る

絶対速度以上に走ること自体が楽しくなるバイクです。

4国産のようなフレンドリーさ

上でも触れましたが、ワイルド過ぎない乗り心地。

周りでは「最近のハーレーはマイルドになってしまって、国産と変わらない。ハーレーを選ぶ価値はない」との声もあります。

マイルドになった代わり、国産のように壊れない、扱いやすいバイクになってます。

特に883はマイルド。加速感も1200のような凄い加速感もなく、振動もありません。

では、つまらないバイクのようですが、乗り味や振動はきちっとハーレーらしさが感じられます。

車体全てが鉄製、まさにアイアンホースな乗り心地、国産では味わえないようなサスペンション(笑)・・・日本製のサスと聞いてますが・・・そして、鼓動感。

一度、BMWのRナインティーに試乗したことがあります。独特の鼓動感が味付けしてありました。BMWらしく、きっちりと鼓動感が組みつけられてる(?)感じで、どの回転域でも、それに応じた鼓動と振動がついてきます。

883の場合、アイドリングから低回転域では鼓動感がありますが、速度と回転があがって街中で流すあたりでは振動や鼓動感はほぼ無くなるほどマイルドです。

震動があったり、なかったり…がナチュラルでいい感じです。

ハーレーに乗る!ではいわゆるハーレーらしさが乏しいと思いますが、バイクに乗る!と言う点では自然体で気負わずのれて、味わいも意外に深く、実にいろんな場面を楽しませてくれるバイクです。

5アメリカンバイクか?

アメリカンバイクへの郷愁と不安をもって選んだ883でしたが、そこは裏切られました。

ハーレーと言えばアメリカンバイク、今風ならクルーザーバイクの元祖、大本ですが883もRはアメリカン色はぐっと薄いです。最近よくあるアップライトな普通のバイク的な感じでしょう。

また、アメリカンに持っていた不安、長時間の走行ではお尻が痛くなる、腰に来る、はありません。ここも、アメリカン色が薄いポジション、座面の自由度が以外に高いところが関係していると思います。

林道や舗装林道へ良く行きますが低速の九十九折れの道ではシートの前のほうに座り、オフ車気分で走ります。いつもは広すぎると感じるハンドル幅がオフ車的走り方ではピッタリときます。

高速クルーズではシートの一番後ろまでお尻をさげて、やや前傾で走ります。こうすると風圧も、うまい具合に緩和されウインドシールドなども欲しいとは思いません。私の場合、時速100キロ手度しか出さないので、そもそも、そんなに風圧にさらされる事がないのですが。

6店と店員

ここは、3年目でも結論は出しづらいです。

私は正規ディーラーの中古車部門で883を購入しました。

実際に 付き合った感じだと、必要最小限の親切さ、と言ったところでしょうか。

車のディーラーだったりしたら点検とか色いろ案内があるものですが、そのようなサービスはありません。

車検などを頼むと整備もかなり徹底してやってくれるようです。

聞いたところでは、マフラーも一度外して普段手の入らない場所の増し締めなどを行うそうです。もちろん、値段もそれなりになります。

一度、ブレーキランプが点灯しなくなったとき、即座に対応してくれました。リアのブレーキを何度か強く踏み込んだら直りました。そういう知識は専門店ならではと感じました。

結論の出しづらい理由のひとつは、買ってからあまり店に行かないこと。少し場所が遠いこともありますが、883にトラブルもなく元気に走ってくれるので用事がなかなか無いことです。少しうれしい誤算です。



まとめ

いろいろ迷って決めたハーレーXL883R。なかなかに味わい深い、楽しいバイクです。お金に余裕のあるハーレーのビッグツインのオーナーがセカンドバイクとして持つ例もあるそうですが、わかります。

気負わず乗れて楽しい!頑張らずに乗れます。買う時、買ってから、日々の生活で、峠で…(頑張れないか、笑)

3年間、眺めて楽しい、飽きないカッコよさ。

初期費用も、維持費、車検代も国産並み。

走行は3年で2万キロ程度ですが、故障やトラブルはなし。オイル代とガソリン代だけで走ります。

燃費は1リットルで20キロから25キロくらい走ります。残念ながらハイオクですが。

飽きの来ない乗り心地。山では遅さを感じますが、渋滞でも楽しい。

長距離を走っても楽。

取り回し、重いが何とかなっています。近所の買い物とか雑用にも使ってます。

883R、これからも長い付き合いになりそうです。



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