883Rに乗り始めてから6年。ついにバッテリーを交換しました。
セルが回らない!
たまにしか乗らない。乗っても長時間は走らない・・・と、バッテリーに悪い使い方の模範のような乗り方をしてます。
頻度は高くても週一回。近場のチョイ走り兼買い物などになってしまうことが多いです。
対策としては補充電をまめにしていました。それでも、2~3年もすれば朝一の始動の時、セルが一瞬重たそうになってきたものです。ただ、朝一だけの事で、一回かかれば終日快調でした。
しかし、今年の夏前位になると走行後の再始動でもセルが重たそうに回るようになりました。夏休み前には一度、「カカカカ」と音を立てて、セルがまったく回らない時がありました。バッテリー上がりです。
その時は数分、補充電をしただけですぐに始動できました。
夏のツーリングでも日によって調子が変わるのですが、高速で1時間以上走った直後でもセルが重たそうにします。
近所走りならともかく遠方で休憩、写真撮影、食事、給油などこまめに止まっていたら、そのうち再始動できないかも・・・
せっかくのツーリングも停車のたびにルーレットを回して運試しをするようで、楽しい気分に大いに水をさします。
使えるうちはとことん使いたい・・ケチ根性な私なのですが、さすがに潮時です。
交換バッテリーの候補
では、どこのバッテリーに交換しましょうか。
(値段は2020、10月にネットを見まわしました)
① 純正
一番安心。自分の体験として、6年間問題なく使えた実績。
ただし、お高い。ディーラーで交換してもらえば古いほうのバッテリーは引き取ってもらえます。2万5~6千前後のようです。
② 純正(リチウムイオン)
とにかく軽い!
通常バッテリー、5キログラム → 1キロ!らしい。
しかも寿命も長いらしいです。通常バッテリーの1.5倍から2倍の寿命とも。
また、自己放電が少なく、長期間放置でも上がりにくいらしいです。
純正なのでディーラーで交換してもらえますし安心感もあります。
ただし、さらにお高い。3万6千円位のようです。
また、冬などは朝一の始動時はヘッドランプなどを何分間かつけてバッテリーを活性化させる必要があるそうです。暖機運転の必要なバッテリーですか。
そして、ネットなどで調べると一度バッテリー上がりをおこすと2度と回復しないといいます。
その辺をディーラーの方に尋ねると「あまり数が出ていないので、何とも言えない・・」という反応でした。
この反応、ネットなどで調べたときに同様の文言を見かけたことがあります。
また、充電器も専用品が必要とのことです。
⓷ウエストコ
純正と同じ工場で作られている。純正と同等とのことです。純正そのものかどうかまではわかりません。
純正と同じバッテリー液を特殊グラスマットに浸透。大型極板をサンドイッチ構造で保持させています。
通常バッテリーと違い、電解液濃度が安定し、放電力能力が高いとのことです。
値段はぐっと安い。ネットの評判も悪くない模様です。
1万6千円くらいですね。
端子の形状が純正と少し違うけど、付属のパーツを使えば問題なく接続できるとのことです。
④ SHORAI社のリチウムイオンバッテリー
こちらは、2万7円前後。
純正の通常バッテリーと同値段でリチウムイオン!
魅力的ですね。
⓹ユアサ
なんといっても信頼感があります。
台湾ユアサのものなら1万2千円くらいのようです。
しかしハーレーは始動時に大きな力が必要で専用品が良いとも言いますね。
⑥ 低価格帯のもの
過去にもほかのバイクでお世話になったことがあります。
コストパフォーマンスでは最も良いかもしれません。
一万円以下・・・5千円台でもあります。
しかし寿命などは、ある程度値段なりなところもあるようです。
なお、2011年式のスポ。バッテリーの交換作業はかなり簡単です。
純正にきめました
最終、純正とウエストコの2択に絞りました。
やはり、ハーレーの場合専用品が良さそうです。
また、純正のリチウムイオンは軽さが魅力ですが、過去に何度もバッテリー上がりをやらかし、今回883Rでも一度、かる~くやらかしてる身には「一回でも上がるとダメ」は怖いです。
また、充電器は専用のものを別途購入の必要があります。
ここは、最新技術より、「枯れた」テクノロジーのほうが安心感がありそう。
ウエストコは専用品であり、純正と同じ工場で作られているとのこと。普段なら、これで決まりです。
しかし、純正品は6年間の自分自身で確認した信頼があり、「同等」であって同じかどうはわかりません。逆に値段差が気になります。同じものがそんなに値段差があるものか?
正確なことはわかりません。普段ならパーツ類は純正にまったくこだわりません。しかし、バッテリーはダメになるとまったく走れません。
ここは、コスパより安心をとって純正にきめました。
ひとつには前回、ブレーキスイッチの故障でディーラーのお世話になったとき、
エンジニアさんの対応が好感がもてたので、そのことが心理的に働いたとも思います。ついでにバッテリーのことも色々聞こうとおもいました。
交換
あらかじめ予約を入れ、ディーラーにお邪魔します。
30分もかからない様子ですが、せっかくなので2台ほど試乗車に乗せてもらいました。
新品のバッテリーになったら、セルモーターがビックリの高速回転。
これが正常だったのですね~
キーを回した時の燃料ポンプの音も音程が高く、作動時間が短いです。こちらも高速回転している様子。
そして、こまめにオン、オフを繰り返しても快調にセルが回ります。これは快感です。
なんだか、無駄に走り出したくなります。
実際、バッテリーを交換してから883Rに乗る頻度が上がりました。
消耗品をギリギリまで使おうとする、悪い癖は直したほうがいいですね。
結局必要になる費用を先延ばしにしただけで、逆に人生を小さく損しています。
バッテリーの寿命は?
バッテリーはだんだん時間をかけて弱っていきます。いつが交換時期化は判断に迷います。
朝、セルモーターが重たそうでも、一日快調だと「まだまだ行けそう?」と思ってしまいます。
しかし、使えなくなったら手遅れ。まだ、使えるけど交換すべき・・という時期を見極めたい。
調べると電流計をつかったりCCA(コールドクランキング アンペア)を測定したり・・とあります。CCAは測定器をもっていません。
ディーラーのエンジニアさんの意見
で、今回の目的の一つであるエンジニアさんに意見を聞いてみました。
ショップのエンジニアが数値をみて判定するのは、そのバイクの普段の状態や経年変化を観察できない、持ち込まれたバイクをその時だけ見て、目の前の状態しか観察できないので、ある意味仕方なく数値データに頼るとのことです。
バッテリーの寿命は普段からバイクの状態を観察して感じられる感触が大事だそう。「弱ってきたな・・」「もうそろそろかな」が変え時です。
数値データではなく、個人の感覚だよりで、ネットでも同様の意見ををよく見ます。
「それでは、なんもわからん!」とも思いましたが、やはりセルが重たそうに回る。長時間走行後でも回復しない。が今回決めてでした。
いつでも安心して快調に走り出せること。
こんなに快適だったんですね〜