ガソリンバーナー、MSRウイスパーライト

キャンプツーリングを初めたとき買ったMSRウイスパーライト。

パッキン類を一新して復活しました。

883Rキャンプツーリングにてハーレーデビュー?

ガソリン車にはガソリンバーナーが似合うのです。

MSRとは

MSR、Mountain Saftey Rsearch。

1969年にアメリカで創立されたアウトドアメーカーです。「全ての登山家の安全を守る」目的で設立されたそうです。登山グッズ屋さんですね。ラインナップを見ますと雪山用品、シャベルやスノーシュー、クッカーにスノーシュー。それからテントを作ってます。

それから浄水器も。

浄水器?と思いましたが、登山や深い自然の中では水道もないので、そんな中で長期行動するなら必須の品のようです。

MSRは米軍と共同開発の高性能浄水器を作っているようですね。荒野では必要でしょう。

MSR、かなりのワイルド志向でございます。

テントなど人気で、「二人ソロキャンプ」という漫画で軽量タイプのものを主人公が使ってますね。ハバかな?

ストーブとバーナー

キャンプなどで使う携帯のコンロ。火の出る調理に使うあれです。

最近はバーナーと呼ぶことが多いようです。

昔はアウトドア、特に登山界隈ではストーブと呼ばれていました。

今でも、どちらの語もネットでは引っ掛かります。しかし今はバーナーが多いようです。バーナー・コンロなどという表現も見ます。

ウイキペディアでは「ポータブルストーブ」でその説明が載っています。

どちらでもいいのですが、ここでは古い習慣に従ってストーブと呼びましょう。

ストーブ遍歴

そしてMSRウイスパーライト。1989年以来の戦友です。とはいえ一時はコールマンに浮気して最近はスノーピークの「地」に行きついていました。

MSRは強火か超強火しかないので、料理・・特に炊飯には工夫がいりました。弱火の欲しい時には飯盒を手で高く持つなどしていました。しかし、なぜかキャンプツーリングでは米を炊いてしまうので毎回です。

それが、面倒に感じていたのでコールマンのピークワンに廉価版的なレギュラーガソリン対応タイプが出たときに買い増ししました。

今は廃盤になってますが、モデル440です。

440とウイスパーライト

コールマンにしてからは、弱火の効くストーブは楽でいいな~と感激しました。

炊飯中に飯盒を持ってじっと我慢の時間が無くなりました(お恥ずかし!)

コールマン440は弱火のも効く上にバイクのガソリンも使えましたから素敵です。

北海道、かしわ園 2月 
ご飯を炊いてレトルトカレーを食す。
飯盒の上にレトルトを乗せて炊飯。

ただ、何年かに1度ジェネレータがダメになるようでした。

コールマン、440のジェネレータです。
3個目です。こちらも現在故障中
流石、アメリカ製の440。ハーレーの付属工具、3/8インチのレンチがぴったり

そこで、さらなる快適さを求めてガスです。初めからガスの人も多いですし、最近ではほぼそうではないでしょうか。

OD缶も手に入りやすくなってきましたから旅先で困ることもないでしょう。

こちらはスノピの「地」
得意の火力調整を生かさずラーメンのために湯沸かし中

ガスは素晴らしく便利。一発点火で火力も自由自在。素晴らしすぎます。

それから、ずっとガスライフ?です。

が、寒い時の火力の低下が気になりました。ガスの残量にもよると思いますが、結構落ちます。寒いのになかなかお湯が沸かないことがあります。

あと、収納性。私の使っているスノピの「地」はコンパクトさが売りです。本体は驚異的な小ささです。胸ポケットにも入ります。ドイツ軍の使っているエスビットにも対抗できるくらいの大きさです。

しかし、燃料のOD缶がデカいのです。もちろん小さい缶を選ぶ手もありますが、すぐガス欠になっても困るので結局通常サイズか、むしろ大きいいロング缶を買ってしまいます。

となると、収納サイズはコールマンと同等かむしろ大きいサイズになってしまいます。

ガス缶のすっぽり入るコッヘルもありますのでそれを選ぶ手もありますが、長年愛用のコッヘルも中に調味料をいれたりスペースを無駄にしてるわけでもないので、あなり改善にならない気がします。

MSR、パッキンを交換。復活

去年、キャンプ道具を整備しているときにきまぐれにMSRウイスパーライトの動作確認をしたら、全く問題なく使えました。

ただ、パッキンが硬化してカチカチでした。

見たところ、ポンプ部分のプラもしっかりとしているように思えました。

とりあえず、ポンプ部分に注油しただけでポンピング効率が上がり一回のあたりに送り込める空気の量がふえた感じです。・・吉兆です。行けそうにかんじました。

全部分解。
非常にシンプル

MSRの代理店、モチヅキに問い合わせたら、まずは、写真を送って現品を確認したいとのこと。

写真を送ると「お使いの旧ポンプはコントロールバルブ部のOリングがすでに販売用在庫が終了しており修理用在庫がわずかに残っているのみ」「交換は送ってください」とのことでした。

税別3000円と代引き手数料468円。修理期間は1~2週間かかるということです。。

他に、劣化や破損でパーツ交換が発生すれば、それは別途です。

電話ではプラパーツの劣化も考えられるので新品購入を勧められました。

ここは自己責任になりますが、パッキンを個別に購入して、そのまま復活させることにしました。

ノギスでパッキンのサイズを測り、発注しました。

パッキン。おもに材質で3種類あったんですね。

ニトリル(NBR)

シリコン(VMR)

フッ素(FKM)

ホームセンターなどでもパッキン類は各サイズ揃ってますが、耐ガソリン性のあるフッ素製のもの(FKM)は取り扱いがないようでしたのでネットで発注しました。

送料込みで約800円

届いたものを付けてみると少しサイズが違いましたが、何とかなりました。

少しキツめに締めたら大丈夫そうです。MSRウイスパーライト、完全復活です。

ただ、古いパッキンでも問題なく使えましたので劇的な感激はありません。

燃料ボトルを開け閉めするときのパッキンが効いてる感じに安心感がでました。

883R+キャンプ+ウイスパーライト

883R、2度目のキャンプツーリングにてMSRウイスパーライト、復活デビューさせました。

今回はMSRで焼肉です。油が回りに予想以上に飛びました。強火オンリーのMSR、面目躍如?

しかし、ワイルドに焼き肉を楽しめました。

なぜガソリンだったか

初のキャンツーが寒さでえらい目にあったのが逆トラウマになったのか、私のキャンプは冬志向でした。

その当時、雑誌で調べると寒さに強いのはガソリン。しかも緊急時にはバイクのガソリンも使えるモデルもある、とのことでした。

町の小さなアウトドアショップでも店員に強く勧められましたのでMSRウイスパーライトを選びました。

直後にMSRインターナショナル、というマルチフューエルのストーブ・・レギュラー、ホワイトガソリン、灯油OKというもが発売されたときは少し残念な気持ちになりましたが、それからはMSRウイスパーライトは長年の旅の友でした。

レギュラーガソリンしか使ってませんが快調です。

雪の中でも火力が弱まるのを感じた事はありません。

周りで便利そうなストーブを使っているキャンパー達を横目で眺めているうちに浮気もしましたが、結局も戻ってきました。

インターネットで調べるといつの間にかこのストーブ、レジェンド化している様子です。

その丈夫で長持さはわが身で確認済み。これは嬉しい気分です。

ガソリンストーブの勧め

オートバイ、自動車でキャンプに行かないならガソリンストーブであるアドバンテージはないでしょう。

仮にそうであったとしても、今やガスストーブであるデメリットは全くないといえます。もちろん極寒時の火力は今でも微妙ですが。

今、初心者向けのキャンプグッズ紹介のサイトでもガソリンストーブを進めているサイトはないようです。当然です。

しかし敢えて、これから始める初心者の方でもガソリンストーブを使ってみるのも乙かもしれません。

ほんの少し、コツや要領が必要ですが、そこがかえって通っぽくてカッコイイ?かもしれません。

ハイオクでプレヒート中
生ガソリンを少し燃やしてます。
余熱をかけないと火が安定しません。

しかも丈夫で長持ち。コスパも良い。所有欲をくすぐる無骨なモデルも多く

長い歴史にロマンもあります。

GIストーブとその直系の子孫、コールマンスポーツスター。

GIストーブは英文のウイキペディアでは独立項目の立つ伝説の軍用品。

名前的にもこちらこそが本当にスポに似合うストーブの真打かもしれません。

アーニーパイルが武器以外の最も重要な発明品(GIストーブとジープをそう呼んだらしい)と認定した米軍兵站の重要兵器?。兵隊の士気向上に大いに役立ったでしょう。

その後継モデル536も朝鮮戦争やベトナム戦争で歴戦しています。

廃盤ですが、オーストリア軍の要請で開発のホエーブス。かつて、この”ブス”でチャーハンを極上に作る知り合いがいました。個人的にブスといえばチャーハンの思い出です。

オプティマスの123R。戦時中ほぼコピー品をドイツ軍が使っていました。

第二次大戦は123R対コールマンの戦いだった側面があるのです。

それぞれの末裔がアウトドア市場では今だ決戦中?

燃料ボトルとストーブの別体式はMSRウイスパーライトが初めてのようです。

現代では日本軍(陸上自衛隊)や米軍がボトル別体のオプティマス・ノバを採用しているようです。

弱火も効くようなので、一から買い直すとしたらこれがよさそう。少し高いのが難ですが一生ものになるんではないでしょうか。

いずれも自宅で練習をしてからキャンプに持っていけば、現場で悩むこともないでしょう。

ちょっとした手間がキャンプという遊びに別種の遊び要素を付け加え、キャンプライフに一つお楽しみが増えます。

よく、キャンプでは不便を楽しむとか言いますが、ガソリンや灯油ストーブの所作は、その辺ちょうどいい具合の手間です。

そんな意味で、敢えてガソリンストーブを始める・・使うです。

キャンプに彩りを添える小道具としても乙ですぞ~。

MSR、もしかしたらハーレーに似合うストーブかも

その理由は。

アメリカ製である。ワイルドである。ガソリンを使用する

長年、モデルチェンジせずラインナップに存在している。

です。

廃盤機種まで含むとコールマンには「スポーツスター」という機種があるので最大?のライバルですが、現行機種では・・MSR・・と個人的に断定。

実際にアメリカのバイカー達がどんなキャンプスタイルをしているかは知りませんが。

まあ、更に冷静になればハーレー自体、日本製のパーツを多用しているしバイクのでキャンプグッズがどこの国の生産か全くどうでも良いし、そもそもバイクとキャンプは直接には関係するものでもないでしょう。

つまり、各人好き好きなキャンプギアを使えばいいのであって似合う、似合わないはそもそもありません。ハーレーと七輪でもいいではないんでしょうか。

とは言いながら、やはりMSRとハーレー。悪くない組み合わせに思えます。

どっちやねん。